駅に向かう道沿いのおうちに大きな桜の樹が2本あった。
それはそれは見事な桜を毎年咲かせてくれていて、桜吹雪も素晴らしかった。
毎年、そこの桜を見るのが楽しみだった。多分、この周辺に住まう人みんなそうだったと思う。
今日、通りかかると、なんとなんとその桜の樹を伐採しているではないか。
通りかかる人みんなが立ち止まってその光景を唖然と見つめている。
満開の花をつけた大きな幹や枝が道路に置かれている。マジか…。
みんなが一斉に作業中のおじさんたちにお願いをして、その枝を持っていきはじめた。
私も大きな枝(というより幹)と、枝を数本いただいた。
そのお宅の方の話によると、そのソメイヨシノは樹齢100歳くらいで、根っこが腐り始めているらしい
台風などあったら目の前の電線にもろに倒れ掛かってしまう。
仕方ないと言えば、仕方ない。でも悲しい。でも寂しい。
でもきっとおうちの方が一番悲しいだろうな…。
今、その満開の桜は我が家の玄関とリビングに飾られています。
長い間、ありがとう、桜さん。